いちごの品種

【あまおう】はどんな苺? 特徴、産地、名前の由来は?

イチゴの王様といわれる『あまおう』はどんな苺でしょうか?
特徴や、主な産地、名前の由来などをご紹介します。

『あまおう』の特徴。大きくて真っ赤で甘い!

『あまおう』の特徴は、見た目が大きくて丸みがあり、濃い赤色。糖度も高く、甘みしっかりでジュシーです。
一般的な高級いちごとして全国的にも人気が高く、その見た目や味わいから、贈り物としてよく選ばれています。

見た目 とても大きくて、濃い赤色で艶がよく、丸い形
重さ 40g〜50g程度
食感 かため、果汁多めでジュシー
味わい 甘みしっかりで濃厚、酸味とのバランスもいい
価格・値段 高め

『あまおう』は品種ではない? 品種名は「福岡S6号」

『あまおう』という名前は商標名で、品種名は「福岡S6号」といいます。
福岡県生れの苺です。

母の品種「久留米53号」、父は品種「92-46」の交配で、「女峰」「とよのか」「さちのか」の種を系統にもつ苺のサラブレッドです。
「女峰」「とよのか」は、1980年後半から90年代には東の「女峰」、西の「とよのか」と呼ばれ、東西を2分する主力いちごです。

西日本で主力となっていた「とよのか」を超える高品質の苺して、6年近い研究開発から生まれました。
育成場所は、福岡県農業総合試験場園芸研究所

2002年に『あまおう』として商標登録、2005年に品種登録されています。

『あまおう』はブランド名(商標名)なので、将来、品種「福岡S6号」より優れた品種が開発された場合でも、使用品種を代えれば『あまおう』ブランドはそのまま活すことができるというメリットもあります。

品種名 福岡S6号形
品種登録 2005年
育成場所 福岡県
系統 「女峰」「とよのか」「さちのか」

『あまおう』の産地はどこ? 福岡県のみで生産!

『あまおう』の主な産地は福岡県です。
福岡県は、苺の生産量では栃木県に次ぐ全国第2位です。

『あまおう』は、福岡県の生産者のみが生産できる苺です。
他の県では生産されていないので、東京のお店で見かける『あまおう』も、福岡県産ということになります。

『あまおう』の由来は、4つの頭文字から!

「博多あまおう」とも呼ばれる『あまおう』の名前の由来は、「かい」「るい」「おきい」「まい」の頭文字をとったものです。
甘みのしっかりした苺だけに『甘王』と思ってしまいそうですが、名前の由来は、4つの特徴の頭文字なんです。

『あまおう』の旬はいつ? 1月〜3月頃!

『あまおう』はは11月中旬~5月頃に店頭に並びます。
1月〜3月が旬となります。

『あまおう』のおすすめの食べ方。そのままが一番!

『あまおう』のおすすめの食べ方は、やはり洗って「そのまま」食べるいただき方。
果汁も多く、甘みと酸味のバランスのいい苺だけに、そのままが一番です。

また、ジャムにもよく、大きいので、ケーキのデコレーションにもむいていますが、中に空洞ができている場合があるので切らない方がおすすめです。

『あまおう』の等級、最高グレードは『EX』

『あまおう』には、3つの等級があります。

等級の高い順に
・EX:エクセレント
・DX:デラックス
・G:グランデ

最も等級の高いEX:エクセレントは、生産される『あまおう』全体の数パーセントといわれ希少です。
等級の高い『あまおう』を購入する場合は、フルーツ専門店や、通販などがおすすめです。

福岡県で生産される高級いちご『あまおう』
味わってみては。

今日も美味しいイチゴを食べてパラダイス!